オフィスの移転は、企業が成長するうえで避けては通れないイベントですが、業者にすべてを任せようとすると高額な費用がかかることが多々あります。特に、小規模なオフィスやスタートアップ企業などの場合は、限られた予算の中で移転作業を進めなければならず、なるべくコストを抑えたいと考えるのは当然でしょう。そこで注目したいのが、トランクルームを活用した「セルフ引越し」という方法です。セルフ引越しと聞くと、素人がすべての荷物を運ぶのは大変そうに思われるかもしれませんが、実際には預ける荷物をしっかりと区分けし、必要なときだけ少しずつトランクルームから移動すれば、大きなトラックをチャーターしたり多くの人手を確保したりする必要がありません。こうした手順を踏むことで、移転に伴う手間やコストを大幅に削減できる可能性があるのです。
まず、移転先で今すぐ必要ない荷物や、イベント用備品などの使用頻度が低いものをまとめてトランクルームへ預けます。オフィスで散らかりがちなノベルティや季節ごとの販促物も、長期間使わないのであれば事前に搬出しておくとよいでしょう。これだけでも、現在使用中のオフィスが一気に片付き、移転準備もしやすくなります。そして、いざ新しいオフィスへ引越しを始める段階になったら、まずは最低限必要なデスクや書類などを優先的に運ぶのがおすすめです。残りの荷物はトランクルームに待機させておき、落ち着いたタイミングで少しずつ運び入れれば、当日の移転作業が一度に集中することを防げます。スタッフ総出で一気に進める必要がないため、引越し業者を大規模に手配せずとも、数名の人手や軽トラックなどで移動を進めることができます。こうした段階的なセルフ引越しはスケジュール管理が重要ですが、逆に言えば計画をしっかり立てることで、移転後のレイアウトや導線も冷静に検討できるというメリットがあります。
さらに、トランクルームの利用は移転完了後にも役立ちます。新しいオフィスに落ち着いてから「この備品はあまり使わないかもしれない」「スペースをもっと広く使いたい」という気づきが出てくることはよくあります。その際に、すでに契約しているトランクルームへ不要な物を運び出せば、余計な荷物をオフィス内に溜め込まずに済むでしょう。セキュリティ対策や空調管理が整った施設を選べば、大事な資料や高価な備品も安心して預けられます。将来的なオフィスレイアウトの変更や、急な増員・縮小にも柔軟に対応できるようにしておくことが、企業運営をスムーズにするポイントとなるのです。また、移転先のオフィスを探す際は、オフィス賃貸ポータルサイトのOFFICE NOWなどを活用すると、多くの物件情報を比較検討しながらスピーディに候補を絞り込むことが可能になります。
トランクルームとセルフ引越しを組み合わせることで、必要最小限の労力と予算でオフィス移転を実現できるのは大きな魅力です。何より、移転前から荷物を段階的に運び出せるため、当日に慌ただしくなりすぎることを避けられます。もちろん、自社に合った引越し方法を検討することが第一ではありますが、一度にすべてを完了させようとせず、荷物を管理しやすいトランクルームを味方につけることで、予想以上に効率的な移転が実現するかもしれません。コストだけでなく、従業員やスタッフの負担を減らしてスムーズな業務継続を目指すのであれば、トランクルーム×セルフ引越しをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。